多管式熱交換器
英文では SHELL & TUBE TYPE HEAT EXCHANGER と言います。
通常、円筒形の胴体があり、その中に伝熱管と呼ばれる細管が、多数入っています。
その細管(伝熱管)の内側と外側に流体を流す事で、熱の授受が行われます。
流れる流体は液体、気体とさまざまで、さらに温度の高いもの、低いもの、圧力の高いもの、低いものと色々です。
腐食や、熱効率の点より、伝熱管の材質も色々です。
船舶用熱交換器の場合、細管の中を流れる流体に海水を使用するケースが多く、耐腐食性の材質と言う事で、
銅合金を使用する事がほとんどですが、最近は高耐腐食材料として、チタンを使用するケースが増えています。
構造は単純な様ですが、多管式熱交換器には、色々なポイントにノウハウがあります。
下の写真は、多管式熱交換器のなかで、復水器と呼ばれるものです。
海外向けの機器です。
塗装前に、漏れがない事や寸法が正しいか
確認するなどの検査を行います。
船舶用の復水器と呼ばれる
多管式熱交換器です。
熱交換器の大きさは、通常伝熱面積で表わします。
伝熱面積とは、多管式の場合、伝熱管の外表面積を言います。