復水器(CONDENSER)の海上輸送
機器を陸送する場合、一般道路を使用しますので、長さはもちろん、高さや幅の制限を受けます。
その為、大きさや重量が制限を越える機器は、海上輸送を行います。
弊社工場は、岸壁に近いため海上輸送が可能です。
下の写真は、サイドエントリー式復水器を工場出荷から、海上クレーンで船に積み込むまでの様子です。
この復水器は海外に輸出されます。
正面のベニヤの看板はそのためのものです。
右手の格子がついた蓋がしてある所が、蒸気の入口です。
ホットウェル(水が溜まる所)は本体の中央下部に付きますが、
現地で溶接付けされますので別送りです。
岸壁までトレーラで運びます。
重量がありますので、トレーラのタイヤの数が半端じゃないですね。
いよいよクレーンで吊り上げ開始です。
クレーンは海上クレーンを使用します
少し浮き上がりました。
海上クレーンは、波のためゆれています。
ですからここまで吊り上げるまでも非常に
時間をかけます。
ゆっくりと海の上を移動します。
落ちないと分かっていても、この瞬間
非常に緊張します。
いったん台船の上に移動します。
ここまでくると一安心です。
さらに吊り上げ移送船に移動します。
再び緊張の瞬間です。
本船にゆっくりとおろしていきます。
この船はこういった用途専用のため
中は何もありません。
下ろす位置をしっかり確認して
作業終了です。
後は、乗組員の皆さん搬入先までよろしくお願いします。
機器の大きさにより、海上輸送となりますが、費用がとてもかかります。
陸送できないので、仕方ないといえばそれまでですが 極力、陸送できる形状にするよう、設計段階から検討は重ねます。
それでも、この写真のように海上輸送にしなければならない機器があります。
弊社から海上輸送で出荷は出来ますが、受け取られるお客さんの方も 岸壁で受け取る事ができるという必要があります。